ブレーキ、アクセル踏み間違い防止策

 

■はじめに車が走る凶器であることの再認識が必要

車は、めざましく進化をして我々に便利さを与えてくれました。

最近は自動運転車などができて取りざたされる時代になりましたがこの車に乗れる人は高額なため極わずかな人だけです。

人は便利で、楽な方へ進みますが考えさせられ事が多いです。

取り扱いを間違えると車は殺人凶器である事の認識を思い起こさなければいけないと思います。

最近、起きた80代の運転者が起こした悲惨な死亡事故は心が痛みます。もはや、これは重大な社会問題では無いでしょうか。

私も車の運転は日常的やっていますので他人ごとではありません。

今回は、整体師が運転者の身体の動きからブレーキ、アクセル踏み間違いについて考えてみました。

■身体の姿勢の挙動(立ち振る舞い)で間違いを起しやすい場面がある。

運転者の身体能力の低下が間違いを起こす最大の原因です。

なぜ運転者が間違いを起こすのか基本に戻って考察してみました。

1.車に乗り始めが危ない

毎日運転される方は何の不思議もなく運転をされていると思います。

しかし何の不思議もない、あたりまえの所に落とし穴があります。

いまや乗用車については、ほとんどの車がオートマチック車となりましたが注意しなければいけない事があります。

オートマチック車は、左足でクラッチペダルを踏むことはありません。

右足でブレーキとアクセルを踏み分けて操作していますがこの簡単だからこそ間違いが起きやすいと思います。

ブレーキペダルやアクセルの位置を目視で確認して踏んでいませんよね!

運転中に足元は見れません。これは足の感覚でブレーキ、アクセルの位置をカラダが覚えていて勘(かん)で使い分けしています。

これを考えますと最初の座る位置が普段と変わると足は、動きの支点となる骨盤は股関節を返して繋がっていますので足の位置がずれる事になります。

普段は多少ズレても頭(脳)が修正しているから問題は無いわけであります。

ですから運転席に乗るときはきちんと座ってエンジンを始動しないとブレーキとアクセルを間違える可能性がある。

なぜ間違えるか、頭(脳)がいつもの定位置(支点)が少しでも変わると脳は判断を誤る可能性があるのです。

車の運転は、ゲームなどの遊びでありません。人の命に係わるものです真剣に運転に努めるべきです。

きちんと座るとは運転者の体格に合った座席の前後の位置、座席の高さ、背もたれの位置をきちんと調整して正面をみて座っている状態です。

免許を取るとき自動車教習場で習いましたよね!

 

【基本的な操作法】(発進編)

自動車教習場で習った事を運転に慣れられたベテランのみなさん忘れていませんか。

乗る前に車の前方(運転席から死角となる前の下方)後方確認をして運転席に座りブレーキやハンドル操作がスムーズにできる座席の位置に調整をする。

※ポイントは車に乗ったらブレーキペダルを最初に踏んで車が安全に動き始めるまで外さないことです。

エンジンをかけるときはギヤはパーキングの位置でブレーキをしっかり踏んでエンジンキーを回すかスタートボタンを押して始動します。

ここでブレーキペダルから足を離さないのがポイントです。

エンジンがスタートしてもブレーキペダルから離してはいけません。

離さない限り絶対に勝手に動き出したりはしません。

サイドブレーキを戻してシフトノブをDレンジの位置へ動かします。

ここでブレーキペダルを少しゆるめます。

すると車はゆるやかにに前に進み始めます。(これをクリープ現といいます。)

車が平坦な状態で動かなかったらサイドブレーキが正常に戻っていません。

ここでアクセルペダルをすぐ踏見込まないのがポイントです。(間違わない)

お子さんなど飛び込んできたときはすぐに止めることができます。右足はブレーキペダルの位置にあるからです。

動き始めて問題なければここからブレーキペダルから足を離してアクセルペダルにかえてスピードをあげてください。

2.バックをする時が危ない

後方を確認するとき頭を後向きにに回しますよね、するとカラダは全体的にねじれます。

ここで何が起きるかと言いますと知らないうちに着座の姿勢がくずれます。

定位置(ポジション)ずれると前進しようと前方に体を戻してブレーキを踏んだつもりがアクセルを踏んでしまうことになります。

身体が不自然に硬いと姿勢がくずれやすくなります。

身体が硬いほど腰から動くからです。腰が動くとお尻が動く事でありますので着座の定位置がずれることになります。

この一連のことが本人は無意識にでブレーキを踏んだつもりがが間違えてアクセルを踏んでしまい車が暴走してしまうと大参事なりかねません。

あわてず運転姿勢(ポジション)をその都度、修正すれば問題はないはずです。

何が言いたいかとゆうと運転する人は、運転者がなんなく後方確認が出来るぐらいは柔軟でなければアクセルとブレーキの操作が間違いが生じる可能性があります

ここで言っている柔軟とは普通の動作ができる柔らかさです。

ラジオ体操やウオーキングなど日常されてるかたはカラダの車の運転に必要な柔軟性は適応していると考えます。

運転の前の準備体操でもやらないより良いです。

何もやって無い人は是非やって頂きたいと思います。

【基本的な操作法】(バック編)

バック時も発進時と同じですブレーキを踏んだまますぐ離していけません。

平坦な場所であればアクセルペダルを踏まないでも車はバックします。(これもクリープ現象です)ブレーキを少しゆるめることで少しずつバックさせます。

あわててやるから間違いを起こします。

3.駐車スペースに入れるときが危ない

駐車場の事故が多いのは駐車スペースに納めようと前進とバックを繰り返すためにブレーキとアクセルを交互に使うので運転席での正常なシートポジション(着座の位置)が変りアクセルとブレーキの踏み間違いが起こりやすくなります。

まして混雑しているときは他人に迷惑をかけまいと焦ります。

さらに、あわててパニック状態になります。

運転のポイントは前進、後退時と同じです。車の特性(クリープ現象)を活かしてブレーキだけでコントロールすることです。

※クリープ現象とは、オートマチック車における車の特徴です。マニュアル車は該当しません。オートマチック車においてギヤをDレンジ(前進)にギヤを入れたときアクセルを踏まなくても車がゆっくり前進しようとする現象のことです。

特に駐車場や車庫入れなどは、この特性を生かしてアクセルを踏むないで運転できます。

間違いが起こりにくい安全な方法です。

■体調が悪くても車の運転が出来るから危ない

この事は、私は一番大事な問題だと思います。
なぜかと言うと病気などで体調が悪くても、またおそれがあっても運転できるからです。

今の車は、全てアシスト機能により非力であっても誰でも運転出来るようになっています。

だから子供でも運転できます。

車のアシスト(補助)機能は、ブレーキを補助する倍力アシスト機能、ハンドルをアシストするパーステアリング、クラッチ操作、ギヤチェンジをしないで良いオートマチックミッションこれらは一般の車では当たり前になっています。

つまり少々、体力が無い人でも車の運転が出来るわけです。

もちろん病気にも度合があると思いますが怖いのは運転中に突然とか持病が急変して運転不能になるリスクの事です。

事故に巻き込まれた人はとんだ災難になりかねません。

これは最初に述べた車は、ひごろから走る凶器であることの認識がないと自粛する事は出来ないと思います。

今は、衝突防止のついた新車が発売されていますが、ほとんどの方が乗りたくても高額なため車の代替えは簡単に出来ません。

ですから自分の体調が悪い場合は、運転は控えてください。

これは車の免許を持っている人の義務だと思います。

■人は身体の衰えを自覚しないから危ない

事故を起こした当事者の本人のは、、ブレーキを踏んだが止まらなかったといいます。

または、アクセルが戻らなかったといいます。

間違えたことを自覚されていない方が多いです。

そして本人は自分の運転能力の低下を認めません。

誰でも今まで出来ていたことが否定されると認めたくないのが当然だろうと思います。

ですから自分の体力の衰えを感じたら自分自身を早くから自分自身で納得させておくべきです。

つまり自分は、操作を間違える可能性があると自分自身を戒めるとおのずと用心するようになります。

操作を間違えて車が自分の意志に反した動きをすると何が何だかわからなくなります。

結果パニック状態になると冷静な判断力が無くなり車をコントロールできなくなる。

そしてパニック状態では、危険状態を回避できません。。

身体の運転適応能力を真剣に判断しなければいけないと思います。

■高齢者、免許証の更新には家族にも責任がある

高齢の運転者がいらしゃる同居のご家族のかたは日頃から注意していただきたいと思います。

見落とされやすい運動能力や反射能力、まだら認知症(時々認知症、普通は正常)

私も親の認知症を経験しました。尊敬する親がまさか発症するとは思いもよりませんでしたが気づいた時点で病院で精密検査を受けて診断をしてもらました。

本人をよく説得して、その時から車の運転はしないように致しました。

早く察知するには、日頃の会話や観察が大事だと思いました。

同居でなくても会った時に会話などで変化を察知してほしいです。

分かれば勇気をもって早急にあらゆる手段を用いて対応しなければなりません。

■自分の運転技術を落とさない努力が必要

今や運転を生業としてるプロさえアクセルと踏み間違い事故を起こす時代です。

仕事をする人達の高齢化も原因の要因かもしれませんが別に特別ではなく普通の一般の人たちと変わらないと思います。

車の運転技術とは、ただ車を動かすだけの技術でなく突発的な危険状態を回避できる能力があることではないでしょうか。

そのためには自分のカラダの運動能力や反射能力が衰えていないか確認する必要があります。

当院へお見えになる患者様でひざや脚が悪いかたは、股関節、ひざ関節、足首の関節がズレている方が多いです。

これは脚にに関する障害が多いことを示しています。

つまり脚の障害は車の運転に直接影響を与えアクセルとブレーキの踏み間違えに繋がります。

身体能力は身体を動かさないと低下します。

特に車を運転する人は身体能力を落とさないよう毎日の中で自己鍛錬(運動)をすべきです。

それだけ車を運転する者は、重大な責任があるのです。

カラダの身体能力が衰えると間違いも起きやすくなります。

したがって運動能力に自信が無い方は早く免許証を返納すべきです。

車をいつまでも運転したかったら自分の運動能力を落とさないための運動を続けて下さい。

いつまでも健康で自分の車で自由に出かけたいものですね!

 

 

2019年05月02日